ツバメの読書ブログ

読書記録や旅行記を中心に。

ドリアン・グレイの肖像(作:オスカー・ワイルド)


オスカー・ワイルド唯一の長編小説。
実は読んだのもう結構前ですが、後を引く作品で今でも鮮明に読んだ当時のショックを思い出せる。
ドリアンの奔放さ、罪深いことを罪と思わずに、自分の感情の赴くままに行ってしまう性格。美青年だから周りからちやほやされるのだろうが、性根は腐りきっている。
その本心が、肖像画に反映されていき、本人は美しいままだが肖像画は...そして、あの有名なエンディング...!
もう、どう考えてもホラーだ。
後味の悪さが(読んでる間もずっとだが!)忘れられない。


ちなみに、作者のオスカー・ワイルドだが、身長191cmもあったらしい。羨ましい限り...

そして、やってはいけないのだろう...だが、我慢できない!笑

後味の悪いオスカーの作品を読んだ後は、ミントシャーベットの様なモンティ・パイソンでお口直しを!

モンティ・パイソン(日本語吹替)/オスカー・ワイルド邸コント

レストランの読書(作:村上春樹)

「ランゲルハンス島の午後」に収められているとても短いストーリー。
この本を開くと、一番最初に出てくる話です。
良く「作家は書き出しに細心の注意を払う」と耳にするので、もしかしたら、この本を書いている時、村上春樹氏が意識的に一番始めにもってきたのかなぁ、なんて想像。
というのも、ストーリー自体が題名で分かるように、「自分にとって、読書で落ち着く場所はどこですか?私は午後のレストランですよ」という、読書をベストな状態で楽しむためにどうするか、ということを読者に考えさせる内容にさらっとなっているからだ。
まるで「ベストな状態を探してみて、そしてこれからこの本をゆっくり読んで」とさりげな~くアピールしているように勝手に思えてしまう。誘導作戦か!笑

さて、この短いストーリーの中に、音楽の曲名が出てくる。
スティービー・ワンダーの「パートタイム・ラヴァー」だ。
この曲がもともと大好きなので、初めてこのストーリーを読んでいて、この曲名が出てきた時に、「おおお!!」と大げさにテンションが上がったのを覚えている。


ちなみに、いつかテレビ番組で、血液型によって音楽を聴きながら勉強など他のことをするのに向き不向きがあるのでは、という研究が進められている、というのを見たことがある。血液型が「曖昧なもの」という印象を持ってしまっているせいで『本当かよ!』と心の中で叫んでしまったが、A型は「音楽は勉強の邪魔になる」と思い、B型は「勉強が音楽の邪魔になる」と思い、O型は「ちょっと音楽を聴いて、ちょっと勉強して」という状態、AB型は「両方一緒でも全然問題ない」という傾向があるそうだ。
読書を勉強に置き換えられると思うので面白い。
ちなみに、村上春樹氏はA型なのだとか。それを念頭に入れて読んでも面白いかもしれない。
ちなみに私は、爆音でVan Halenの「Jump」が流れていても悲劇を読み続けられる神経の図太さ笑。きっと人によって、一番居心地の良い読書方法は十人十色だろう。


ライヴの動画を張り付けておきます。前置きがちょっと長いけどカッコいいです。
歌は4:43あたりから始まります。

Stevie Wonder - Part Time Lovers - Live At Last (HD)

モンティ・パイソン/今夜のボクシング

本当に疲れた時、くだらな~い物を読んだり、観たくなったりする。
そんな時、私が真っ先にお世話になるのが「モンティ・パイソン」だ。
日本ではあまり知名度が高くないのが残念だが、イギリス版の「ドリフターズ」といったところである。
いや、むしろドリフターズにも並々ならぬ影響を与えているのでは?と思う。

この「モンティ・パイソン」、とにかくぶっ飛んでいる。
もう、ぶっ飛び方のスケールが半端じゃないのだ。

「何でもいいからくだらない笑いが欲しい...」そんな時におすすめ!
ちなみに、知人は「あれはシラフじゃとても見れないぜ」とコメントしている笑

モンティ・パイソン/今夜のボクシング(日本語吹替)