ツバメの読書ブログ

読書記録や旅行記を中心に。

[繰り返しシリーズ2] 『去年マリエンバードで』/映画

さて、「繰り返す」ことが面白くてつい気になってしまう笑
[繰り返しシリーズ2]ということで、今回は迷った結果、映画をご紹介。


『去年マリエンバードで』(l'année dernière à marienbad)は意外とご存知の方も多いかもしれない。アラン・レネ監督の作品だ。衣装はココ・シャネル。

 


私にとって最大の魅力は、アラン・ロブ=グリエが台本を手掛けていることだ。
ロブ=グリエという作家は日本ではあまり有名ではないが、『消しゴム』『覗く人』等の著書を残している。
彼は作品の中で積極的に実験を行っている。
特に彼が着目したのは「繰り返される記憶は、再生される毎に必ず変化を伴う」ということだ。人間は記憶に主観を織り込む。
例えば、「1年前の今日、彼女は何色のドレスを着ていただろうか?」と突然聞かれた時、ある人は「ピンク」と言い、ある人は「白」というかもしれない。


映画『去年マリエンバードで』でも同じ場面が何度も繰り返される。
特に私が衝撃を受けたのは映画の冒頭場面だ。どこまでも続く廊下、繰り返される同じ言葉、鏡。不安が膨らむ音楽。


映像を見ていただければ一発で言いたいことが伝わるはず!笑
ということで冒頭部分のリンクを貼りつけておきます(日本語字幕付き)↓

『去年マリエンバートで』 L'Annee Derniere a Marienbad



移動祝祭日(作:ヘミングウェイ)

「もし幸運にも、若者の頃、パリで暮らすことができたなら。その後の人生をどこですごそうとも、パリはついてくる。パリは移動祝祭日だからだ」ーヘミングウェイ


パリでの作者の生活を綴ったストーリー。
私も1年に1回はパリに行くので、思い出しながら、パリにいる気分で楽しく読んだ。
フランスのパン屋「PAUL」でミルフィーユを食べながら読むと、心はパリに飛んでいる笑


よく「パリ・シンドローム」なんて言って、実際にパリに行ってみたら想像より良くなくてショックを受ける、と耳にするが、私は何度行ってもパリは飽きることないワンダーランドだと思っている。楽しみ方にもよるかもしれない。
パリは観光コースだけでは見つけられない魅力に溢れている。


この本で特に気に入ったのが「シェイクスピア書店」というストーリー。
この本屋、数えきれない程行ったことがことがある!が、ヘミングウェイも立ち寄っていたのは驚きだ。ノートルダム寺院の対岸に有る。(※地図は下記)


1階は本屋になっており、フランス文学はもちろん、英語の書籍や海外書籍も充実している。ハリーポッターにでも出てきそうな雰囲気だ。

  


2階は本を書けるスペースや、図書館が有る。小学生の時、2階の奥にあるピアノでショパン(といっても簡単なものだが!)を弾いてみんなで楽しんだ思い出がある。
※本を書くスペース↓             ※図書館↓貸し出しもしている。

  


ちなみに、本を買うと「シェイクスピア書店」で購入した証明として、スタンプを押してもらえるので、お立ち寄りの際は是非「スタンプ押して!」とお願いすると、旅の思い出になるかも!私も「ハムレット」に押してもらった。
※店名に「シェイクスピア」とうたってるだけあって、全店員に英語が通じるのでご安心を!


”その頃は本を買う金にも事欠いていた。本はオデオン通り十二番地でシルヴィア・ビーチの営む書店兼図書室、シェイクスピア書店の貸し出し文庫から借りていたのである。冷たい風の吹き渡る通りに面したその店は、冬には大きなストーヴに火がたかれて、暖かく活気に満ちた場所だった。”-「シェイクスピア書店」より


[繰り返しシリーズ1] 家具の音楽より「県知事の私室の壁紙」/音楽  

子供の頃から、「繰り返す」ことがツボで面白くて、いまだに同じ行為、旋律などを繰り返すことが気になって仕方がない笑


さて、古典で固いイメージのクラシック音楽で実験を行った人がいる。
フランスの作曲家エリック・サティ(1866-1925)である。
今回ピックアップしたのは、家具の音楽より「県知事の私室の壁紙」。
皆様、「壁紙」と聞いてどんなメロデイーを作曲、想像しますか?笑
「壁紙」は鳴きもしなければ動きもしない。そんなものを音楽で表現できるのか?


この優しそうなおじさんがサティ↓



サティの発想はこうだった。
「同じ柄が延々繰り返される。」→「同じメロデイーが繰り返される」
「県知事の私室の壁紙」→「厳粛なイメージ??」
サティの考える壁紙は下記リンクから是非聞いてみてください。

きっと「ははっ~!そういうことか!」と思われるはず!

Erik Satie: Musique d'ameublement ~ Tenture de cabinet préfectoral